子供を持つことと仕事

今周期は採卵周期で、取れた卵も全て凍結なので治療としてはやることがない。ホルモン補充の指示もなかったので、普通の日々。

治療記録としては書くことがあまりないので、自分が子供を持つことについてどう考えているか書いてみる。

と言いつついきなり仕事の話だが、私は(現在の会社でなくとも)仕事をずっと続けたいと考えている。そして出来れば子供も欲しい。そう考えて就職活動もしてきた。
定期的に国内転勤があるような業界は選ばなかったし、過度な激務が予想される会社も受けなかった。結果的には良い選択だったと思うが、今の会社は海外転勤の機会こそあれ、国内は拠点も少ないので転勤の心配はあまりない。制度も整っており、フレックスタイムや時短、在宅勤務は多くの社員が利用している。数年前には不妊治療休暇までできた(これは利用の有無は不明)。
私はフルタイム総合職で現在は営業職だが、出張や会食の時以外は6時台に会社を出られる。

ところで、私は毎年新卒向けの会社説明会や採用試験の手伝いをしているのだが、特に女性の場合は学生の内から転勤や社内の制度を気にしすぎる程気にする。その気持ちはよく理解できて、女性の場合、将来考えるにあたっての不確定要素がとにかく多いのだ。夫の転勤と自分の転勤だけでなく、子育てや介護など、将来を真剣に考える程に阻害要因が見えてくる。
シェリル・サンドバーグのLEAN INの前書きに、就職活動に臨む女子大学生のことを「見えない子供を抱いている」というような比喩が出てきて、強く印象に残った。
女性は将来ずっと働きたいと思う程、会社選びに慎重になる。ともすれば働きやすさを気にしすぎてやる気がないように採用側には映るかもしれないが、そうではないと声を大にして言いたい(ここで書いても仕方ないが)。

話が逸れてしまったが、私は就職活動をしていた10年前から未熟なりにも自分のライフプランを考えて、長く続けやすそうな今の会社に入った。
そして結婚はしたが、子どもは思っていたほどスムースには授からない。もしかしたら子供のいない生活もありえるのかな、と考えることもある。
そうすると、これまでの10年弱の社会人生活の節目節目で全力を注いでこなかった自分が見えてきた。会社で応募できる短期の語学留学やMBAは修了が義務付けられているので、妊娠の可能性を考えてためらってしまっていた。仕事は私なりに真面目に取り組んで成果を出してきたつもりだったが、社外での積極的なスキルアップの努力はしてこなかった。そのうち子供が出来たらどうせ自分の限界まで働くことはなくなるし、とぼんやり思っていたのだ。妊娠に対しても認識が甘いし、社会人としても甘えがあったということだ。子供もいて仕事もそれなりに出来る人として働き続ける事が自分の理想の未来となっていた。
しかし、子供が出来ず夫婦二人の人生になるのであれば、本当はもっと仕事やスキル面でチャレンジしたい。最近はそういう気持ちが強く沸き上がってきた。そのためにはまず、子供が出来るなら早く欲しいし、出来ないなら早くそれを知って諦めたい。そう思ってステップアップをした。

とにかく自分の人生を後悔したくないので、タイムリミットのある妊娠・出産については出来る時にベストを尽くしておきたい、と考えて治療を進めている。意味のある時期にそれなりの時間とお金をかけ、ベストを尽くしたという納得感があれば、子供のいない人生にも悔いなく進んでいけると思うのだ。